チタンとは、元素記号 「Ti」で表される銀灰色の金属で、チタンを含む天然鉱物としては、「チタン鉄鉱」や「ルチル」などがあります。
中でも「チタン鉄鉱」はチタンの主原料であり、工業的資源として重宝されています。
メリット1 軽い
チタンは、物質の重さを表す基準である比重の数値が約4.5となっており、その重さは鉄の3/5、銅の1/2程度です。
そのため、チタンは金属の中でも特に軽く、そのメリットによる恩恵を数多くの分野に与えています。
メリット2 金属アレルギーを起こしにくい 優れた生体親和性
多くの金属は、汗や体液、汚れに反応してイオンを生成し、これがアレルギー反応を引き起こす可能性があります。しかし、チタンはそのようなリスクが低い素材です。
これは、チタンが酸素と反応して表面に安定した酸化皮膜を形成する性質によるものです。
この酸化皮膜は非常に耐久性があり、もし損傷しても自然に再形成されます。
そのため、チタンが溶け出して人体に影響を与える可能性は非常に低いとされていますが、まれにアレルギーに反応する人がいますので、使用上ご注意ください。
メリット3 強い
純チタンと合金チタンを比べた場合、純チタンは種類にもよりますが、ステンレスとほぼ同じ強度ですが、合金チタンは純チタンやステンレスよりはるかに強度が強いです。
メリット4 ステンレスよりはるかに錆びにくい
チタンはきわめて活性な金属であり、酸素との結合力が強いです。
よって、瞬時に表面に酸化皮膜を形成しますが、それが極めて安定した不動態皮膜であり、酸素を通さないため、それ以上酸化しません。
特に海水中では白金に次ぐ耐食性を持ちます。また、表面に傷ができても瞬時に酸化皮膜が自己補修されるため、いつまでも耐食性が維持されます。
メリット5 磁性を帯びない
他にも、チタンには熱や電気を通しにくい特徴や環境にも優しいというメリットもあります。
*補足
デメリットを上げると価格が高く、加工が難しい。専門知識や高度な技術が必要。
1 切削が難しい。
2 プレス成型が難しい。
3 溶接が難しい。
4 価格が高い
などが主に上げられます。